んぼ通信 第三号

田んぼ通信 第三号

#田んぼ通信 第三号

苺は私にとって変わってしまった。
どこにでも目に入る —
小さな赤い重み、気づかずにいられない。

市場から持ち帰り、
かじる。舌の上で果汁がはじける、
風をつかむ凧のように、甘く舞い上がる。

また彼女のことを思う —
朝、発つ前に
もう一度だけ見つめる、
眠る彼女の顔を。

閉じた瞼、
そっと微笑む口もと、誰にも見せない笑み。

一日は、恋しさから始まった。

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